WiMAX2+の割り当て周波数2.5GHz帯の弱点

WiMAX2+の割り当て周波数である2.5GHz帯には実は、弱点があります。

 

それは、電波の直進性が高いために、建物などの障害物に弱いということです。これは、物理学的な理由が背景にあります。

 

そもそもこのような通信に用いられているのは、電波と呼ばれるもので、電磁波の一種です。我々の目に見える可視光線も、赤外線や紫外線などの目に見えない光も、あるいはX線などもこの電磁波の仲間です。

 

電磁波という言葉のとおり、これは波としての性質を持っています。海で起こる波も、あるいは音も音波と呼ばれる波の一種ですが、可視光線の場合には気付きにくい波の性質として、障害物があってもその後ろに回りこむという性質があります。ついたての後ろにいても前方の音が聞こえるのはこの理由によるものです。

 

しかし、可視光線の場合はそうではないということは、あなの実体験からもわかるかと思います。ついたての後ろでは前方の光は目に入らず、当然ながら前は見えません。同じ波であってもこのような違いが生じるのは、その波長によって回りこみやすさが異なるからです。波長の大きい波ほどよく回りこむ性質があります。

 

2.5GHz帯というのは、ギガという接頭辞からも分かることですが、非常に周波数の高い波です。

 

ここで重要なポイントですが、周波数と波長は逆数の関係にあります。つまり、周波数が高いほど波長は短くなります。つまり、周波数が高いWiMAX2+使用の2.5GHz帯電波は、波長が短いため、障害物の後ろに回りこむ性質が弱くなるということです。

 

基地局から発せられた電波も、目の前にビルなどの建物があると、その影になっている部分には届きにくくなってしまうということです。一方で、回りこむ性質が弱いということは、回りこむためのエネルギーを、多く奪われずに済むということでもあります。回りこみの強い電波は、障害物があっても届きやすい代わりに、遠くまでは届きにくくなります。

 

一方で2.5GHz帯はそのようなことはあまりなく、直進性は強いということができます。その犠牲として、ビルなどの障害物の近く、建物の中などには、電波が届きにくくなるという弱点があるというわけです。